環境配慮型ブロック舗装について
道路舗装の整備は、自動車や歩行者の利便性を高め、社会経済の発展に貢献してきました。しかし、一方で都市部では環境負荷が増大し、都市型水害、交通騒音、ヒートアイランド現象等が社会問題としてクローズアップされています。このようなことから走行安全性、歩行快適性等の本来の機能を保持しつつ環境負荷の軽減に努めることが求められており、環境配慮型舗装の施工実積が増えてきています。環境配慮型舗装には以下に示す種類と効果があり、適用に際しては、地域の景観・求められる効果・環境条件に応じてその種類を選択して下さい。
透水性ILブロック舗装
透水性ILブロック舗装は、透水性ブロックを通して雨水をそのまま地下に浸透させる舗装であり、主に歩行者系舗装に使います。
本舗装は以下のような効果が得られます。
- 水たまりができない
- 雨が降っても滑らない
- 下水や河川の氾濫を抑制する
- 植生・地中生態を改善する
- 地下水を涵養する
排水性ILブロック舗装
排水性ILブロック舗装は、透水性ブロックの下部にアスファルト舗装などの水を通さない層(不透水層)を設けて、雨水を地中に浸透させずに側溝に排水する舗装であり、主に車道や駐車場に使います。
また、地下水位が高く、透水性ILブロック舗装が適用できない歩行者系舗装にも適用できます。
- 車による水はねがない
- 水たまりができずに視認性が向上し、ハイドロプレーニング現象も防止できる
- 車両騒音が低減する
保水性ILブロック舗装
保水性ILブロック舗装は、降雨時に保水性ブロックが保水し、晴天時に水が蒸発する気化熱により路面温度を低減することができる舗装です。
- アスファルト舗装や普通ILブロック舗装より歩いて涼しい(真夏の晴 天時に大人の背の高さで1℃程度、ベビーカーの高さであれば2℃程 度低下する。)
- アスファルト舗装や普通ILブロック舗装よりも路面温度を低減でき(真 夏の晴天時で10℃以上)、ヒートアイランド現象を抑制できる
植生用ILブロック舗装
植生ブロック舗装は、コンクリートブロックに開けた穴やポーラスコンクリートの空隙に土壌を充填し、その上に芝生などの植物を植えることにより緑化する舗装です。本舗装は以下のような効果が得られます。
- うるおいや癒しの空間が得られる
- 緑化効率を向上できる
- 植生・地中生態を改善する
- 地下水を涵養する
- アスファルト舗装よりも上を歩いて涼しい
- アスファルト舗装よりも路面温度を低減でき、ヒートアイランド現象 を抑制できる
施工技術と品質を保証する「施工管理技術者認定制度」
一般社団法人インターロッキングブロック舗装技術協会では、インターロッキング舗装の高い耐久性の維持と、インターロッキングブロック舗装に対する信頼と技術向上を目的とし、「インターロッキングブロック舗装施工管理技術者認定」を実施しています。
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技術図書のご案内
インターロッキングブロック舗装技術協会では技術の向上と普及を目的として、各種要項やマニュアルといった技術図書を販売しております。
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