インターロッキングブロック舗装とは
インターロッキング(interlocking)とは“かみ合わせる”という意味で、荷重が掛かったとき、ブロック間の目地に充填した砂によりブロック相互のかみ合わせ効果(荷重分散効果)が得られる舗装ブロックです。
歩道・広場・公園・建築外構から大型車の走行する車道まで、幅広い舗装用途で使用されており、国内の総施工面積は2億㎡にもなります。皆さんも一日一度は必ず目にされていると思います。
特徴・利点
「 安心・安全 」
インターロッキングブロッキング舗装の設計・施工・維持管理の技術向上を目指し、当協会の主導で各種刊行物を発刊するとともに、JIPEA舗装技術管理技術者の育成が進められています。
「 ユニバーサルデザインへの対応 」
小さなお子さんや高齢者、障害を持つ方への配慮として、目地幅を狭くしたり段差抑制を考慮した、福祉対応型インターロッキングブロックの展開を進めております。近年の福祉対応型社会に向かう流れからも高い評価を得ています。
「 汎用性・耐久性 」
歩道・広場・公園・建築外構から大型車が走行する車道まで、幅広い用途と高い耐久性を有し、長期にわたった使用ができます。
「 景観性・意匠性 」
周辺環境に適した豊富な形状・カラーはもちろん、製品表面にさまざまな加工を施すことで独特のイメージを醸し出す製品も多くあり、多彩な表面テクスチャーで空間を彩ります。
「 リサイクル・リユース 」
インターロッキングブロック舗装の製造には、鉄鋼スラグ、再生骨材、エコセメントなど様々なリサイクル材の使用や煉瓦屑や瓦屑などエリア特性を生かした活用もできます。また、復旧工事などでは再度施設できるなどのリユースが可能です。
「 ライフサイクルコスト 」
日本及び米国の解析例では、アスファルト舗装に比べ初期建設費は高いものの修繕費が安いため、建設後20年でほぼライフサイクルコストが同等になり、建設後40年ではライフサイクルコストが6~19%削減できる結果が得られています。
「 エコロジカル 」
既往の研究では、インターロッキングブロック舗装は、ブロックを人力で施工するため、機械で施設するアスファルト舗装に比べて、共用年数1年当たりのCO2排出量が少ないという結果が得られています。