舗装技術に関する Q&A
みなさまより、インターロッキングブロック舗装の技術に関してよく寄せられるご質問をご紹介致します。
こちらに記載の無いものは個別に回答させて頂ております。お手数ですが、お問い合せフォームよりご質問ください。
Q.
歩道の舗装にインターロッキングブロック舗装を適用しようと考えています。
車道から駐車場への入り口部の舗装構造は、歩道部と同様でよいのでしょうか?
車道の構造とすべきでしょうか?
A.
歩道の車両乗り入れ部は、基本的には車道と同じ舗装構造とします。
歩道の車両乗り入れ部におけるインターロッキングブロック舗装の構造設計で、注意すべき事項は次のとおりです。
- 通行が想定される車両の種類と交通量区分に応じて普通道路N1~N7、小型道路S1~S4に準拠した構造とします。
- 設計CBR=3として設計します。
- 大型車の乗り入れが想定される場合、上層路盤には瀝青安定処を適用します。
- 歩道部と車両乗り入れ部では舗装の厚さが異なるので、舗装厚が薄い歩道の路床面側に15%以下のすり付け区間を設けて舗装厚の違いを漸減させます(下図)。
- この部分は、車両乗り入れ部の下層路盤材料と同じものを使用します。
- 車両乗り入れ部に使用するブロックは、基本的には、大型車が乗り入れる場合は、曲げ強度5.0MPa以上の80mm厚のセグメンタルタイプを使用します。大型車の乗り入れがない場合は、曲げ強度3.0MPa以上の80mm厚のセグメンタルタイプが使用できます。
詳細は、当協会発刊の「インターロッキングブロック舗装設計施工要領(平成29年3月)」や
「インターロッキングブロック舗装に関するQ&A!」を参照ください。
Q.
インターロッキングブロック舗装の敷砂層に、ブロックの固定、安定化を図るため、空練りモルタルの使用を検討していますが、モルタルの推奨配合がありましたら教えて下さい。
A.
当協会発刊の「インターロッキングブロック舗装設計施工要領(平成29年3月)」では、インターロッキングブロック舗装の敷砂層への空練りモルタルの使用を原則、禁止としています。空練りモルタルを使用すると、供用時にブロックの浮き上がりや局部沈下、ブロックの移動などの損傷が多く見られ、砂の使用に比べ白華が発生しやすいとの報告もあります。ブロックの下に空練りモルタルのような固い層があるとブロック下部の端部に応力が集中しますが、ある程度変形できる砂の層があると応力集中が緩和され、ブロック底面全体で荷重を受けることによりブロック個々の動きが小さくなり、浮き上がりや沈下の発生を抑えることができます。急勾配箇所など、敷砂の移動や流出が懸念される場合は、排水処理を十分に行うことや敷砂の移動防止のため、少量の固化剤や固化材を用いることもあります。
敷砂に求められる役割や使用する敷砂の品質、敷砂の移動や流出の対策の詳細については、当協会発刊の「インターロッキングブロック舗装設計施工要領(平成29年3月)」や「インターロッキングブロック舗装に関するQ&A!」を参照ください。