インターロッキングブロック舗装技術協会について(会長挨拶)

 
 

一般社団法人

インターロッキングブロック舗装技術協会 

会長 三浦真紀

 

 

 

 インターロッキングブロック舗装は、1950年代に旧西ドイツで開発された舗装工法で、独特の製法で造られたコンクリートブロックを敷砂の上に並べ、ブロックとブロックの間に目地砂を充填して、ブロックにかかる輪荷重等を隣接ブロックと目地砂の嚙み合わせ効果によって分散支持する原理を用いた工法です。耐久性に優れ、再利用、再敷設ができること、また、ブロック上面の素材、色彩を変えて路面を多様にデザインすることができ、無電柱化などの際には良好な景観形成に大きく貢献します。欧米をはじめ世界各国では、歩道、広場、駐車場のみならず、重交通が走る車道、コンテナヤード、空港にいたるまで幅広く使われております。

 

 わが国では1974年に導入されました。当協会は、その普及にあたって、必要となる基準類など種々の技術的調査研究を行い、それらの成果を技術図書にとりまとめ広く出版しています。また、技術講演会の開催、各種認定制度、国際交流などにも取り組み、インターロッキングブロック舗装への信頼と会員各位の技術力向上にむけた様々な活動を行っております。なかでも「設計施工要領」は、1987年の発刊以来、最新の2017年版まで社会的課題の変遷に対応して数次の改定を行い、インターロッキングブロック舗装にとって不可欠な図書として幅広く用いられております。認定制度につきましては、高い専門知識を有する「施工管理技術者」認定制度を設け、毎年、研修、実技演習、試験を行って有資格者を登録し、施工と品質管理の信頼性向上に努めております。また、ヒートアイランド現象改善に貢献するため、路面温度低減機能を有するブロックを「クールブロックぺイブ®」として認定する制度にも取り組んでおります。国際交流につきましては、2000年に東京で第6回コンクリートブロック舗装国際会議を主催し、その後も3年に一度の同会議に参加するとともに、独自の調査派遣も行い、海外の動向把握に努めております。

 

 当協会は、1996年に社団法人として認可を受けましたが、任意団体の活動を含めますと既に40年近くの実績を有し、今後も良質なインターロッキングブロック舗装の普及、ひいては国土の美化、保全に寄与してまいる所存ですので、皆様方の一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

インターロッキングブロック協会会長 三浦 真紀


2022年6月